消えない「累積疲労」悪循環

累積疲労は、体の疲労が心の疲労にも移行する。放置するとパニック障害やうつ病、過労死にもなる怖い病気なのだそうだ。疲労が溜まってくると血管の9割を占める毛細血管と、リンパ管が詰まりやすくなる。また細胞を修復する成長ホルモンの分泌が減って、死んだままの細胞が溜まっていく。こうして体のだるさを感じるようになる。
さらに胃腸が弱り、栄養素が消化・吸収できなくなる。特にビタミンや微量の重要な栄養素が吸収できず、消化や運動などの生命活動の中心でもある酵素の活性も落ちる。すると、ますます血管が詰まりやすくなる。
こうした中で脳の毛細血管が次第に詰まっていくと、理性をつかさどる大脳の前頭前野の働きがゆっくりと衰え、神経回路網もだんだん荒廃していく。
詰まった末梢の細い血管が体内、特に脳に増えていくのが累積疲労の要因だという。治療は患者の毛細血管を拡げたり修復したりして、末梢循環を改善することを重視しているそうだ。
疲労回復に睡眠が大事なのは言うまでもないが、睡眠は体の細胞を修復し、疲れをとる成長ホルモンが分泌する大切な時間でもある。そのため短時間の睡眠では成長ホルモンの分泌が十分でなく、疲れが取れない悪循環を引き起こしてしまう。
仕事などで平日の睡眠時間が不十分な人は、週末など休める時は少しでも長く寝て成長ホルモンの不足を取り返し、疲れを早く解消することが大切だ。